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帰りの道に着かれた日本武尊は、
西尾まで来ると、
今一度、うつつの方を振り返りゃーて
名残を惜しまれたそうじゃ。
ほのとき、
岩の上に馬のひずめのあとがくっきりと残り、
土地の人は、
「馬蹄石」とか「駒の爪」と呼んでおり、
「駒がえり」という地名も残っちょるはなも。
また、馬を東の方に向け、
尻尾が西を向いたので、
ここを西尾というようになったとも言われちょる。
昔は、このあたり一帯を篠城村といっちょったが、
篠城村の人たちが、日本武尊の胸中を察して、
馬を連ねて、
熱田のお宮までお送り申し上げたちゅうことじゃ。
これが篠木合宿の始まりじゃはなも。
日本武尊が野営されたところを「神屋」
と書いて「かぎや」 または、「かみや」
と呼ばれとるはなも。
日本武尊が通ったときに夜が明けたのが「明知」
手を洗われたところが「御手洗」といわれ、
その水は目の病に効くといわれちょったはなも。
食事の水を汲んだのが「柏井」などと、
今も土地の名前になっちょるところがあるはなも。
〒480-0304 春日井市西尾町491 妙見尊 付近
●駐車場なし
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